BLACK ROSE
在日ビルマ人ロックバンドの老舗「ブラックローズ」

前回のメースウィ公演でも、ブラックローズが演奏を担当。(写真の歌手はメースウィ。2001年のメースウィ公演にて)
なお、日本のアーティストでは、X-Japan、桑田佳祐、宇多田ヒカルなどがお気に入りとのこと。


 在日ビルマ人のイベントと言えば、4月のダヂャン(水祭り)がその最大のものですが、こういった祭りには、ステージショーが欠かせません。そこでは毎年、いろいろな出し物が披露されますが、特にロックバンドは、近年、多数登場します。

 そんな在日ビルマ人“ロック・シーン”で、ひときわ目を引くのが、この「BLACK ROSE」です。

■活動歴10年の貫禄
 「BLACK ROSE」は、在日ビルマ人社会におけるロックバンドの草分け的存在である「RIVER」を前身とする最古参のグループ。他にも同様のバンドはいくつか存在していますが、実力と活動の長さで群を抜いています。

 結成は1993年。バンド名を「RIVER」から「BLACK ROSE」に変えたのは、1997年。リーダーの交代を機に、大河エーヤワディをさす「RIVER」からの改名が行われました。そこには、在日ビルマ人社会で、黒い薔薇(BLACK ROSE)へのように「稀有で目立つ存在」となりたいという心意気が込められているそうです。その後若干のメンバー交代を経て、現在に至っています。

■ハードなサウンドの追求
 BLACK ROSEは、自身のオープニング・ナンバーとして、メタル系テクニカル・ギタリストのスティーブ・バイの曲をよく演奏するそうです。ステージではそんな音楽志向が反映され、スティーブ・バイをはじめとして、スコーピオン、メタリカ、ボンジョビなどの曲がよく取り上げられます。

 そんなBLACK ROSEは、日本でプロのミュージシャンとして活動しているわけではありません。しかし、結成以来10年にも及ぶ音楽活動とその音作りの追及からは、アーティストとしてのスピリットが感じられます。それもそのはず、現リーダーは、ビルマの人気バンド「SUPER STAR」の元メンバー。メースウィのアルバムのバック演奏に参加したこともあるそうです。したがって、BLACK ROSEの活動は、基本にあるのは音楽好きのロック集団ということでしょうが、単にそこにとどまらず、多くのサポートメンバーが支える「地に足のついた」ものとなっています。ステージに登場する演奏者たちは、ボーカルを含めて主に6人ですが、BLACK ROSEの全メンバーの数は、20名近くにものぼります。ミキシング専門の担当者など、音作りにおいて重要な裏方が充実しているのです。そして音響関係の機材も、自分たちの納得がいくサウンドとなるよう、整えているそうです。

 そんなBLACK ROSEのオリジナル曲は、現在のところ14〜15曲あります。ぜひとも聴きたいところですが、現在のところ未発表。ハードなサウンド追求へのこだわりゆえ、「まだその段階ではない」とのこと。納得がいくまで高めていき、充分に仕上がったところで、ひとつのアルバムとして日の目を見る可能性があるようです。在日ビルマ人の中には、自分でアルバムを制作して、それをビルマで発売するアーチストがいます。BLACK ROSEにとっても、これはひとつの目標となっているようです。

 結成10年のBLACK ROSE。今後一層の活躍が期待されます。

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