首都ヤンゴンから遠く離れた地方都市。パゴダに程近い宿の2階に部屋をとる。

早朝の目覚め。町がまだ静けさに包まれている中、宿の前を馬車が通り過ぎるたびに、ひずめの音が心地よく響く。そして、パゴダの方から聞こえてくるのは、無数の風鈴が奏でる安らかな音色。薄暗さが残る早い朝、意識は吸い込まれるように、再びまどろみへと変わっていく...。

ただ寝ぼけているだけ、かもしれません。しかし、そんな何でもないひとときに、至福の時を感じさせてくれるビルマの旅。この国の日常空間には、そんな心地よい音があります。そしてポップスという音の世界にも、この国の人々の心を優しく包み込むような歌声で、安らぎを与えてくれる歌手がいます。