近年、東京ダジャンは、分裂開催が続いていましたが、今年はそうした状態が解消されました。これは、在日ミャンマー人コミュニティーの世代交代を象徴する出来事と言っていいでしょう。2024年は、クーデター後、進行していたこうした動きを決定づける年と言えるかもしれません。
困難な状況下にある本国から日本を目指す若者は、徴兵制の実施によって、その動きが加速しています。自分たちのなかまに銃を向けることを強いる残酷な徴兵制から逃れるべく、日本を目指すというより、国外に脱出する若者の急増により、在日ミャンマー人の増加は加速度的なものとなっています。そのペースは半年でゆうに1万人を上回り、5年ほど前まで3万5千人程度だったミャンマー人口は今年中に10万人に達することが予想されます。
そうしたことからも、在日ミャンマー人コミュニティーの世代交代は、ますます進行することでしょう。そして、こうしたミャンマー人の急激な増加は、今まで東京と名古屋あたりに限られていたダジャン開催の状況を一気に全国へ広げることとなり、何と今年は、東京以外に8か所で行われました。以下は、東京以外での実施状況で、すでに20年以上も実施している名古屋では、2回にわたって開催されました。
名古屋ダジャン
4月7日(日)11:00〜17:00 エディオン久屋公園
5月12日(日)10:00〜16:00 荒子川公園
京都ダジャン
4月13日(土)11:00〜16:00 楽平家カフェ
佐賀ダジャン
4月14日(日)10:00〜16:00 サンメッセ鳥栖都市広場
大分ダジャン
4月14日(日)9:00〜17:00 八面山平和公園
大阪ダジャン
4月21日(日)10:00〜18:00 服部緑地 野外音楽堂
広島ダジャン
4月27日(土)11:30〜17:00 川内第一公園
群馬ダジャン
4月28日(日)10:00〜16:00 館林城ゆめひろば
北海道ダジャン
6月23日(日)10:00〜16:00 モエレ沼公園東口近く
●東京ダジャンの様子↓
戦後初の日本とミャンマーの合作映画『血の絆』に主演したミンモークン(မင်းမော်ကွန်း)が来日します。ジャーネーヂョー・ママレーのベストセラー小説「Thway(トゥエー=血)」を映画化した作品でマウンマウン役を熱演したミンモークン(写真)は、日本とゆかりのある俳優。歌手でもあるミンモークンが、祖国の平和と民主化を願う思いで来日し、活動支援公演を行いました。
公演は、大阪を皮切りに東京を含め5ヶ所で開催。当日は、活動支援のためのオークションも行われ、ミンモークンは絵画などを提供。歌と支援活動を織り交ぜた構成がしっかりしていて、とても盛り上がりました。歌の素晴らしさもさることながら、ミャンマー支援という目的の一環で行われたオークションが実によく工夫されていて、一人だけが落札して終わりではなく、大勢の参加で負担しあって、出品の価値を高めていくという方式は、その目的にかなったやり方だと言えます。
大阪公演
6月30日(日)17:00~21:00 大阪市立北区民センター
群馬公演
7月7日(日)13:00~19:00 日清製粉ウェルナ三の丸芸術ホール
日 時 | 東京公演 2024年7月14日(日) 開場 13:30 開演 15:00 |
会 場 | 北とぴあ(JR「王子駅」下車徒歩2分) 東京都北区王子1丁目11−1 地図はこちら |
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