(これは、2008年3月10日、57歳で亡くなった国民的大スター歌手のサインティーサインについて、生前の2005年にウェブ公開した記事です。それから13年経った2018年の現在も、彼は伝説的大スター歌手として、その歌と共に多くの人たちから愛されています。)

1996年5月の来日公演 (東京・王子「北とぴあ」) 在日ビルマ人に懐かしいヒット曲の数々を披露した。

 

 10年程前、「ビルマのナンバーワン・シンガーは誰?」と、ヤンゴンのカセットテープ屋や知り合いになったビルマ人などに尋ねた際、必ずと言っていいほど名前のあがる歌手が「サイン・ティーサイン」でした。皆が口をそろえて名をあげるこの男性歌手の人気は、当時絶大。まさしく万人に愛される国民的歌手と言っていいでしょう。そして現在(2005年)、50歳を超えた彼は、旬の人気という点で言えば、若手のスターたちに一歩譲ったような感がありますが、ビルマポップスの草分け的大スターという彼の存在抜きに、この国の歌謡曲を語ることはできません。今もなおビルマ人が愛してやまないサイン・ティーサイン。スタンダードナンバーとなった数々の名曲を生み出した彼は、いったいどういう歌手なのでしょうか。