インドシナという半島名によってしばしば象徴される東南アジア。この地域の各国は、それぞれの度合いで中国とインドからの影響を受けています。

ミャンマーにおける「食」についていえば、この国ではかなり一般的に中華料理とインド料理を食べることができます。そして、その中には、ミャンマー風のアレンジによってミャンマー人の食生活の中に溶け込んでいるようなものが数多くあり、事実上のミャンマー料理と言えるものとなっています。

よって、ミャンマー料理をとりあげる場合、そのあたりまでが対象となるのかもしれません。しかし、そこまで範囲を広げてしまうことは、ミャンマー料理というものの姿をとらえにくくします。また正直なところ、学術的な専門知識がないだけに、その追求はこちらの能力と守備範囲をはるかに越える作業です。ですからここでは、御協力を頂いた何人かのミャンマー人の認識を基本として、学術的裏付けのない経験と、乏しい知識に基づく主観によって、「ミャンマー料理」を以下のようにごく単純に捉えてみました。

  • ミャンマーにおける「ミャンマー料理店」のメニューにあるようなもの
  • たいていのミャンマー人がミャンマー料理と認めるようなもの

ということで、ミャンマー料理にはいろいろなものがありますが、主なところを大まかに列挙すると以下のとおりになります。

  • カレー風煮込み
  • サラダ風和えもの
  • 麺類
  • 揚げもの
  • 炒めもの
  • スープ

では、こういった料理について、その具体的な内容の大まかなところを次に記します。