ビルマでは観光バスのことを「パゴダ参りの車(パヤープーイン)」と言います。仏教徒が大半を占めるこの国では、一般的に参詣のない観光というのは考えられないからです。こうした観光バスにはたいへん興味深いものがありますが、今回取り上げるのは、こうした不定期便ではなく、一般市民の日常生活における足となっている路線バスについてです。ただ、この路線バス事情はかなり複雑でわかりづらい点が多いため、その大まかな部分だけを取り上げます。