ミャンマー料理というのは、その基本に家庭料理があります。中でも、各家庭においていろいろな形で作られているアトウッは、そうした面をよくあらわしている料理と言っていいでしょう。バラエティーに富んだ種類を誇るミャンマー料理の脇役「アトウッ」。それゆえ、和えもの屋(アトウッサイン)は、概して露店という形で小規模に営まれていることが多いようです。

メニューはたいてい自慢の品目にしぼられており、お茶っ葉サラダ中心の「ラペットウッ・サイン」、麺類のあえもの屋「ナンヂードウッ・サイン」、ご飯サラダの「タミンドウッ・サイン」といった形の専門店が、この分野の主流となっています。

アトウッを作っている屋台のおかみさん。アトウッは、自慢の品目にしぼった専門店以外では、こういった麺類の屋台、あるいは揚げものの店や喫茶店で、メニューのひとつとして食べられることがある。