「ラペイェー(紅茶)ザイン」には、喫茶のみの店もありますが、ちょっとしたスナック類程度ならば、たいていの店で食べられます。チャウチョー(ココナッツゼリー)などのゼリー系の甘いお菓子、サムサやナンビャー(チャパティー)といったインド系スナック、華人系の店ならば肉まんや焼売など。このあたりはだいたいの喫茶店に共通したものといえるでしょう。しかし、もう少し腹にたまる「料理らしいもの」となると、食べられる時間帯や店そのものが限られてきます。

この「料理」に当たるのは、モヒンガーなどの麺類やタミンヂョー(ミャンマー風炒飯)といった軽食で、食べられる店は、喫茶だけではなく食事にもそれなりの比重をおいたところ。時間帯は、必ずしも1日中というわけではなく、ちょうど日本の喫茶店における「モーニング」に近い感じです。ただ、日本の「モーニング」が規定の時間がきたら終わる時間制限に対して、ミャンマーの軽食はなくなったら終わる数量制限。もちろん店によっては終日食べられるところもありますが、この国の気候と食品保存といった面を考え合わせると、朝作られたモヒンガーは「モーニング」として食べるのがよりよい食べ方と言えます。

なお、喫茶店で食べられる軽食としては各種アトウッなどもあり、そのあたりについては必ずしも一様ではありません。

喫茶店の「タミンヂョー」の具は、イエローピースのみ、あるいは何も無し。そこへ追加オーダーで目玉焼きをのせて食べるのが一般的な美味しい食べ方。とにかくこの目玉焼きの卵がやたら旨い。