アジアン酒場 親の家(2017年5月15日開店)
■ミャンマー料理と創作料理が楽しめるアジアン酒場
「ミャンマー料理を日本に広めたい」
ミャンマー人のご夫婦が2017年に開店した「親の家」。あえて田町という、ミャンマーとの接点が特にない地を選んだ背景には、そんな思いがありました。
ミャンマー料理という、日本ではまだまだ知名度の低い料理を前面に出すというのは、確かにリスクがあり、当初はどれだけ続けられるかという不安もあったそうです。ただ、タイ料理とて、今でこそ日本で馴染みとなりましたが、1990年代のエスニックブーム以前はかなり特殊な部類の料理でした。食が多様化している現在なら、未知の美味しさにあふれたミャンマー料理には可能性があるはず。日本人が気軽に食べに行けるミャンマー料理店を作りたいと語る店主のジョジントゥさん。ミャンマーの雰囲気を出しつつ、店内をお洒落に装飾し、来客を大切し、ドリンクの価格を抑えて未知の料理を体験してもらうなどして、さまざまな工夫を凝らしています。そして開店から2年半近くが過ぎ、今では来客の6~7割は常連さんとして定着。港区などからもミャンマー理教室の依頼を受けるようになり、地域に根差した店としても軌道に乗ってきています。
調理学校で日本料理を学び、料理人としての力量を備えているジョジントゥさんは、料理はアレンジすればするほど面白いといいます。日本人に評判のチェターヒン(鶏のカレー風煮込み)、ラペットウッ(漬け茶葉の和えもの)、トーフヂョー(シャン豆腐揚げ)といった定番ミャンマー料理の他に、創作料理のミャンマー風チキン南蛮が一押し。ミャンマーテイストを生かしたアジア風のソースが決め手です。またピザ風に仕上げたキーマパラターなど、少し油控えめにして食べやすくしているとのこと。ミャンマー料理の中でも油をあまり使わないメニューを中心に、お酒類は1500円で飲み放題という呑み助には嬉しいオーダーも可能で、アジアン酒場として居心地が良いと評判。笑顔の接客で料理の説明なども添えて、楽しめる店となっています。
本格的なミャンマー料理と創作料理。日本の食材を使ってミャンマーの味を出すというのがジョジントゥさんのテーマ。日本にある食材で如何にしてミャンマーの味を出すか。そこが、料理人としての腕の見せどころ。ミャンマー産に拘泥しなければコストが抑えられ、安くお客さんに提供できる。日々そんなことを考えながら、ミャンマー+日本の創作料理に挑戦しています。
一緒に店を切り盛りしている奥さんのキンニントゥさんはベイッ出身。この町はダウェイと共にミャンマー南部の中心地で、南部には独自の食文化があります。予め連絡すれば、ベイッ料理コースも提供できますよ、とのことです。
※店の場所(地図)はこちら
(2019年10月取材)
店名 | アジアン酒場 親の家 (2017年5月15日開店)※紹介記事 |
所在地 | 港区三田3-4-10 リーラヒジリザカ 1F |
電話番号 | 050-5594-0823 |
営業時間 | 11:00~14:30、17:00~24:00(土曜16:30~23:00) |
休業日 | 日曜日、祝日 |