ZUU & HEIN Myanmar Tea House(2021年9月11日開店)
■本格的ミャンマー式喫茶店登場
「肉汁水餃子餃包池袋店」において、土日限定でミャンマー喫茶が開店しました。ミャンマー人にとって紅茶は国民飲料。町はもちろんのこと、小さな村に至るまで、喫茶店は必ずあります。もともとミャンマーの飲食店は、客の注文に対する対応がとても柔軟。とりわけ喫茶店は際立っており、紅茶の甘さ苦さなどの指定に細かく対応してくれます。
日本でそうした「ミャンマー式」の喫茶店は2000年頃、本邦初のビルマ料理店と言われている新大久保の「ヤッタナー」が一時期、店の2階で展開し、また高田馬場で現在改築中のゆう文ビルの中にもほんのいっときミャンマー式と思われる喫茶店がありました。残念ながら、これらはいずれも定着しませんでしたが、今回のミャンマー式喫茶は、ミャンマー人コミュニティーの中でちょっとしたブーム。既にこのスタイルの店が2店開店し、埼玉でも開店を思案中という話も耳にする程です。
9月に土日限定で開店したZUU & HEIN Myanmar Tea House。これは、ミャンマー人起業家ボーボーチョー氏の事業の一環。近年ミャンマー人が会社を立ち上げ、事業のひとつとして飲食店を経営する形が増えてきています。輸入雑貨店、旅行業、焼き肉店などの事業展開をしているがボーボーチョー氏が新たに取り組んだミャンマー喫茶。毎週末の大盛況を受けて、10月中旬からは営業を平日にも拡大。いよいよミャンマー式喫茶が日本で日の目を見るかもしれません。
本場ミャンマーの喫茶店では、ちょっとした規模の店ならばさまざまな軽食を楽しむことができます。近年の流行りは「点心」。従来から喫茶店の王道ともいえるパラターやサムサなどのインド由来の軽食をはじめ、麺類などをおやつ感覚で食べながら、自分好みの調合で注文できるミャンマー紅茶「ラペッイェー」。果たして2021年は、ミャンマー式喫茶元年となるでしょうか。
(2021年9月取材)