東京外国語大学の「外語祭」(11/20~24)で、ビルマ語を学んでいる学生さんたちによるビルマ語劇の公演が行われました。
●ビルマ語劇『嫁探し大作戦』(ミッターエインガレー)
(紹介文からの抜粋)
東京外国語大学では毎年、文化祭で26専攻語の1年生が料理店を、2年生が語劇をやることが伝統となっています。残念ながらビルマ語科は最小人数クラスと言うこともあり、ここ数年間劇はやっていませんでした。今回は久しぶりの公演で・・・劇の内容は現代ビルマの家族、恋愛、結婚を描いた物語です。
日 時 | 2002年11月20日(水)午前10:00~12:00 |
会 場 | 東京外国語大学大集会室(場所はこちら) |
出 演 | 東京外国語大学ビルマ語専攻2年 |
入場料 | 無料 |
東南アジアの格闘技と言えば、キックボクシングとして知られるタイの「ムエタイ(ムアイタイ)」がその筆頭に挙げられるでしょう。その一方で、ビルマの格闘技「ラウェイ(ラッウェイ)」は、“ムエ・カッチューア”という名前でその存在はごく一部で紹介されているようですが、一般にはほとんど知られていません。「ラウェイ」というのは、ビルマのキックボクシング。ムエタイとほとんど同じスタイルの格闘技ですが、違いは、ラウェイではグラブを付けず「素手」で戦い、ムエタイで反則とされる「頭突き」が技として認められている、といった点です。
格闘技としてムエタイと共通点の多いラウェイですが、国内におけるスポーツとしての位置付けは、タイとビルマとではかなり異なります。タイにおけるムエタイは国技ですが、事実上サッカーを国技とするビルマにおいて、ラウェイは決してそのような存在とは言えません。その一因として、ラウェイ自体が少数民族カレンの間で盛んに行われ、カレン州が本場の格闘技であるという点も挙げることができるでしょう。今回、日本で全日本キック(ALL JAPAN KICKBOXING 2002 9th. BOUT/BACK FROM HELL-I)に出場する予定だったシュエドゥーウィン(日本では「シュエドゥーウォン」と紹介)もやはりカレン民族。ビルマのラウェイ界における最高峰の階級「ラウェイヂョー」での元チャンピオンの彼は、「ミドル級」選手として出場予定でしたが、実際のところラウェイにミドル級というものは存在しません。例えれば日本の武道における「段」のような分け方はありますが、重量を基準とする階級をもたないのがラウェイ。したがって、便宜上、国際基準に当てはめての「ミドル級」ということです。
そんなシュエドゥーウィンは、日本において、既に10月20日に行われた「The BEST」(PRIDEの登竜門となる試合)に出場。インドネシアの選手と戦いました。ただ、この試合は、キックボクシングではなく、総合格闘技のPRIDE。慣れない面もあって、結果的に敗北を喫してしまいました。それだけに、今後、キックボクシングの試合への出場が待たれるところです。
なお、日本でラウェイは、“ムエ・カッチューア”という名称で紹介されていますが、この「ムエ・カッチューア」という言葉はタイ語。ラウェイをタイ語ではこう言うそうです。
(広報用チラシからの抜粋)
ミャンマーの《糸あやつり人形芝居》が記録に初めて姿をあらわすのは15世紀ですが、これを飛躍的に発展させたのは18世紀以降の宮廷でした。ときのコンバウン朝は「芸能大臣」を設けて各種の芸能の称揚に勤め、人形芝居も洗練された華麗な芸能へと変身をとげました。19世紀半ばには人間の演ずる舞踊や演劇を超える人気を誇ったといわれ、人形の身振が役者の身体表現に大きな影響を与えるほどの勢いでした。人形は、手工芸の粋を集めた衣装を身にまとい、十数本におよぶ糸でたくみに操られ、細かく、リズミカルな独特の動きをみせます。セリフは遣い手によりますが、これに専任の歌手による歌、そして「サインワイン」と呼ばれる伝統楽器のアンサンブルの演奏が加わって、さながら人形オペラのような華麗な舞台が展開されます。演目は、敬虔な仏教国にふさわしく、釈迦の前世講である「ジャータカ」から多くを取っており、かつて祭礼などでは夜を徹して上演されました。
糸あやつり人形芝居は、現在もミャンマー各地で伝えられていますが、今回の「マンダレー人形劇場」は七十二才の名人ウー・パン・イェーを中心とする劇団です。・・・その技術レベルの高さとともに積極的かつ先進的な活動ぶりで、きわだった存在です。フランス、オランダ、ドイツ、アメリカなどへの海外公演で注目を集め、その活動を世界へと広げています。
●10月6日(日)の「東京ダディンヂュッ」
今年は、会場を昨年までの日比谷から王子に移しての開催となりました。
日 時 | 2002年10月6日(日)10時~17時 |
会 場 | 飛鳥山公園(場所はこちら) (JR「王子駅」下車) |
主 催 | NLD[LA]日本支部 |
入場料 | 無料(日本人) |
●10月20日(日)の「ミンガラードー舞踊団・ダディンジュ公演」
創立10周年を迎えたミンガラードー舞踊団。その記念イベントとして、今回のダディンヂュッ公演が企画されました。会場は日本一の大仏がある千葉県の「日本寺」。この公演は、在日ビルマ人の観光ツアーを兼ねた形で行われ、会場にはロウソク1000本が立てられ、たいへん盛大な祭りとなりました。既に来年の第2回開催が予定されています。
日 時 | 2002年10月20日(日)11時~18時頃 11:00~ ミャンマーの仏教僧の説法 14:00~ ミンガラードーの歌と踊りなど |
会 場 | 日本寺 ※無料駐車場50台あり (千葉県安房郡鋸南町・・・行き方はこちら) |
主 催 | ミャンマー文化福祉協会(MCWA) 03-3973-3379 |
入場料 | 600円 |
ツアー 参加 | 貸切バスの団体ツアー参加について ●集合=10月20日(日)午前7時「高田馬場」駅前 ●参加費=4500円(昼食代、入場料600円含む) |
問合せ | ミンガラードー舞踊団事務局(喜多村) ●PHS:090-2728-1583 ●FAX:03-5389-1238 ミンガラードー舞踊団(ネイミョーゾー) ●PHS:090-1542-5787 |
「SUMMER CONCERT '02」
日 時 | 2002年8月4日(日)13時~15時30分 |
会 場 | 北とぴあ さくらホール(場所はこちら) (JR「王子駅」北口下車徒歩1分) |
演 奏 | Stara(在日ビルマ人バンド) |
入場料 | 4500円(指定席)、3500円(自由席) ※指定席の前売り特典 ・7月6日~26日までの期間は、4000円。 ・7月27日以降は4500円になりますが、この前売り券購入者の中から抽選で5組10名を8月11日の公演に招待。 |
問合せ | ビルマ料理店「ミンガラバー」(03-3200-6961) |
「THE ROCKING NIGHT PARTY」
日 時 | 2002年8月11日(日)18時~20時 |
会 場 | 原宿アストロホール(場所はこちら) (JR山手線「原宿駅」下車 徒歩6分) (営団地下鉄千代田線「明治神宮前」下車 5番口から徒歩2分) |
演 奏 | Stara(在日ビルマ人バンド) |
入場料 | 5500円(1ドリンク付き) ※特別前売り券 ・8月4日の「SUMMER CONCERT ’02」公演の会場で、入場者に限定して4500円で販売。 |
問合せ | ビルマ料理店「ミンガラバー」(03-3200-6961) |
在日ビルマ人が主体となって開催される公演には、本国ビルマのためのチャリティーを目的としたものが少なくありません。「心に響く音色」と題された今回の公演もそのひとつ。ビルマには、映画界の重鎮ウ・トゥカ監督が会長を務める「ヤンゴン葬儀援助協会」という組織があります。これは、経済的に葬式を行なうことのできない人を援助するための団体。仏教徒を対象として、協会が葬儀費用を負担します。今回の公演は、こうした活動に対するチャリティー公演。収益は同協会に寄付されます。
この日ステージで披露されたのは、30年ほど前の流行歌を中心としたビルマ歌謡の名曲。当時ラジオを通じてヒットした曲を29曲、11名の歌い手たちが途中5分ほどの休憩をはさんで、たっぷり3時間以上聴かせてくれました。
バックの楽団は、ピアノのトゥンエーヌエ氏とバイオリンのミンテイン氏を中心に、在日ビルマ人舞踊団ミンガラードーから3名の打楽器奏者と1名のキーボード奏者を合わせた6人編成。5月に行なわれたニニウィンシュエ公演における中心メンバーです。今回の公演では、特にサウンド面でのバランスの良さが印象的。これが演奏全体を引き締め、ひとつの聴きどころともなっていました。
日 時 | 2002年6月2日(日) 17:30 |
会 場 | 南大塚ホール(JR大塚駅南口歩5分) |
出 演 | トゥンエーヌエ(ピアノ)、ミンテイン(バイオリン)、ミンガラードー舞踊団(演奏、舞踊協力) |
入場料 | 1200円 |
問合せ | 090-4826-4300、090-7816-7245、090-4264-1281 |
ビルマポップスの中でもとりわけ魅力的なのは、「ミャンマー・タンズィン」と言われる伝統的なビルマ風メロディー(こちらを参照)。その若手歌手として、ナンバーワンの実力を誇るニニウィンシュエが来日。その力強く張りのある歌声は、卓越した歌唱力、といった表現ではあらわしきれないほどの魅力に満ち溢れています。
人気実力共に兼ね備えたニニウィンシュエ。そんな彼女も実は現在アメリカ在住。ただ本国ビルマのミュージックテープ屋では、以前リリースしたアルバムが数多く売られており、人気の方はまだまだ衰えぬといったところです。やはり良いものは良いということでしょう。
今回の初来日ステージでは、在日ビルマ人のピアノ奏者ト・トゥンエーヌエ氏とバイオリン奏者・ミンテイン氏という名手が参加したことでバックの演奏にビルマ的魅力がさらに加わり、ニニウィンシュエの迫力ある歌唱を盛りたてました。
日 時 | 2002年5月4日(土)19時~21時 |
会 場 | SUNNY HALL 3F (日暮里駅から徒歩1分) |
演 奏 | ミンガラードー舞踊団、Black Rose、サンダヤー・トゥンエーヌエ |
入場料 | 3000円 |
主 催 | ピッタイタウングループ |
ダヂャンは東京だけではありません。名古屋でもすっかり恒例となってきました。在日ビルマ人の規模は首都圏がダントツですが、それに続く日本第2のビルマ人都市・名古屋でのダヂャンが、昨年に引き続いて「鶴舞公園」で開催されます。
市内の中心部に位置するこの公園は、緑豊かで交通も便も良く、ダヂャン会場にはもってこいのゆったりとした場所。在京ビルマ人も大型バスでツアーを組んで参加。当日は実際に「水かけ」があり、東京の中野ダヂャンではできないだけに、これが名古屋ダヂャンならでは醍醐味となっています。
日 時 | 2002年5月5日(日) 11時~16時半 |
会 場 | 鶴舞公園(JR「鶴舞」駅下車) |
出 演 | ミンガラードー舞踊団、Black Rose&Men R~S他 |
主 催 | ビルマ民主化同盟(LDB) |
問合せ | 03-3916-4996(東京)、052-681-2635(名古屋) |
ビルマでは4月がお正月にあたります。ビルマ人が最も楽しみとしてるこの年中行事をダヂャン(水祭り)といい、盛大な祭りが各地で開催されます。日本でも、在日ビルマ人によって、この祭りが東京や名古屋で開かれるようになり、すっかり恒例となりました。
JR中野駅前広場の自転車置き場拡張によって、ダヂャン会場が狭くなるという懸念が持たれていましたが、結局当日は、例年どおりの規模で開催。天気の良さもあって大勢のビルマ人が集まった東京ダヂャンは、今年も大盛況でした。
日 時 | 2002年4月14日(日)11時~18時 |
会 場 | 中野駅前広場(JR中野駅北口) |
入場料 | 1000円 |
主 催 | ビルマ民主化同盟(LDB) |
結成10周年を向かえる在日ビルマ人舞踊団の「ミンガラードー」。今年初の公演が、おなじみの南大塚ホールで開催されました。
内容は、女性による水祭りの踊り、男性を中心にしたダイナミックな踊り、少数民族カレン族の踊り、竪琴の演奏、アニェイン(女性の民族舞踊と掛合い漫才)、ナパートゥワー(男女ペアの踊り)、タンヂャッ(囃子唄)など。「めでたい水祭り」と銘打つ今回の公演で、訪れたお客さんたちはひと足早くダヂャンの雰囲気を楽しむことができたようです。