第16回東京ダヂャンが開催されました。日程は当初、4月8日の予定でしたが22日に決定しました。内容は例年通りで、特に大きな変更はありません。会場は飛鳥山公園。1996年以降、屋外で開催されている東京ダヂャンは、雨天の年においても決行され、まさに恒例の行事として定着しています。
※ダヂャンとは、ビルマで最大の年中行事で、水を掛け合う新年の祭りです。(ただし東京では水掛けを行いません)
東京と並んで、名古屋でもダヂャンは開催されており、今年も予定では5月上旬あたりとのことです。
このように、ダヂャンは例年どおり開催されますが、在日ビルマ人社会の状況については、依然厳しさが続いているようです。そのあらわれとして、ビルマ人経営の料理店の減少は確実に進んでおり、今や「ビルマ料理」を表看板とする店は、全国レベルで既にわずか4~5件というところにまで来ています。かつてはほぼビルマ人の客だけを念頭に入れた経営で成り立っていた店が数多くありましたが、今やそうした店は、あるとしてもおそらくわずか1・2件程度と言っていいでしょう。実質的にビルマ料理店であっても、その多くは本領の料理を表に出さず、アジア料理店として如何に日本人客を取り込むかに大変苦慮しています。
東京ダヂャンでは、かつてはビルマ料理店が出店している屋台がいくつもありました。近年はそうした光景もほとんど見られなくなってしまっていますが、その分、各参加団体がビルマ正月とも言える年に1度の大イベントを大いに盛り上げてくれました。
日 時 | 2007年4月22日(日) 9:00~18:00(予定) |
会 場 | 飛鳥山公園(JR王子駅南口)地図はこちら |
主 催 | ビルマ民主化同盟(LDB) |
先の公演(1月14日)に際して来日したマーマーエーが、帰国前にアンコール公演を行います。
前回の公演は、マーマーエーにとって、体調不良という事情もあって、やや不十分な内容だったとのこと。今回は、来日した大御所の歌をもっと聴きたいというファンたちの要望、そしてマーマーエー自身の希望もあって、その歌声を存分に堪能できるプログラムとなっています。本領の伝統歌謡に加え、在日ビルマ人バンド「PRMG」の演奏をバックに、聴衆からのリクエストでポップス歌曲も披露されるそうです。
アメリカへの帰国の前に、マーマーエーがお別れの挨拶という気持ちをこめて歌うこの公演では、その歌声をたっぷり聴かせてくれることでしょう。
在日シャン人社会で恒例のシャン州記念日を祝う会が、今年はいくつか変更点を加えて開催されました。まず催しの名称が従来の「シャン・ステイツ・デー」から「シャン・ナショナル・デー」と変わり、開催地が高田馬場から池袋となりました。
内容は、前半がシャン人やその他少数民族の在日活動家代表の講演、後半が文化的行事(シャン料理の食事、民族衣装のファッションショー、民族舞踊など)。また、この日、南大塚ホールで開催されるはずだったマーマーエーの公演が中止されたため、彼女も急遽こちらの会に参加することになりました。
後半の会では1月23日に開店したばかりのシャン料理店「マイソンカー」及び在日シャン人たちによる持寄りでさまざまなシャン料理がふるまわれ、今年の会は広い会場で、盛大に開催されました。
ビルマ伝統歌謡の大御所マーマーエーが、2003年に続いて、来日公演を行いました。
現在アメリカ在住のマーマーエーは、「ダチンヂー」といわれる伝統歌謡において、最高峰に位置するひとり。また、ビルマの伝統に根ざしつつ西洋音楽を取り入れたビルマ歌謡の歌い手として、ラジオを通じて大活躍した彼女は、この国の大衆歌謡史を語る上で欠かせぬ伝説的存在でもあります。 「ミャンマーの伝統音楽を愛する人たちのために」と銘打たれた今回の公演では、そんなマーマーエーがビルマ歌謡の歴史を体現。当日風邪気味ながら、堂々たる歌いっぷりで名曲の数々を聴かせてくれました。また、「ミャンマーの美しさを表現するプログラム」と題して、在日ビルマ人たちが、大御所と共にビルマ文化を披露してくれました。
日 時 | 2007年1月14日(日) 18:00~21:00 |
会 場 | みらい座いけぶくろ(豊島公会堂) ※地図はこちら 東京都豊島区東池袋1-19-1 |
出 演 | マーマーエー、トゥントゥン、チョーチョーミィン、サンダヤー・トゥンエーヌエ、チョモンスウェ他 |
入場料 | 1500円(チケットはビルマの輸入雑貨店、ビルマ料理店で販売) |
主 催 | コ・エーソー (TEL : 090-4428-8510、080-5644-5458) |
久しぶりにビルマ本国から歌手たちが来日します。この種の公演が日本で最後に開催されたのが2004年4月。2年9ヶ月ぶりとなる今回の公演は、在日ビルマ人経営の旅行会社「GOLDEN LION TRAVEL」の主催によるもの。
来日するのは、80年代から第一線で活躍し続けている男性歌手チッカウンと女性歌手コニー、そして90年代以降の新世代歌手アレックスの計3名。そして今回特筆すべき点のひとつが、演奏です。
本国ビルマにおけるポップスの公演は、たいてい複数の歌手が出演し、バンド名を冠して開催されます。今回のLAZY CLUB LIVE IN TOKYOは、日本においてそうした本国同様の形態で開催された貴重な公演。人気バンド「LAZY CLUB」がフルメンバーで人気歌手3名と共に来日し、「ビルマのコンサート」というものを堪能させてくれました。
久しぶりのビルマ人歌手の公演とあって、会場はほぼ満員状態の大盛況。ビルマでは、歌手とファンとの垣根というのは割と低く、公演の際も、観客たちはステージに上がって歌手に花輪をかけることができます。今回の公演でも、そうした様子が見られ、時には歌手が花輪に埋もれてしまうほど。また、特にお正月気分ということもあって、観客の盛り上がりにも拍車がかかり、歌手たちにとっては海外公演ならではの賑やかさだったようです。
日 時 | 2007年1月7日(日) 16:30~20:30 |
会 場 | みらい座いけぶくろ(豊島公会堂) ※地図はこちら 東京都豊島区東池袋1-19-1 |
出 演 | LAZY CLUB、チッカウン、コニー、ALEX、Marie(特別ゲスト) |
入場料 | 5000円 |
主 催 | GOLDEN LION TRAVEL (TEL : 03-3207-6878) |