在日ビルマ人社会では、主だった少数民族がそれぞれ組織を立ち上げて活動をしています。その最大の行事のひとつが、「ナショナルデー」で、毎年2月あたりの日程で各民族が開催しています。それに次ぐ行事といえるのが「新年会」。先日の11月27日には、シャン民族の第3回新年会が、本国から歌手を招聘して開催されました。そして12月にはカレン民族が新年会を開催します。こちらの方は、今年で13回目。主催者からは「カレン民族皆様と他の民族の皆様どなたでも是非ご参加ください」と広く呼びかけがなされています。
カレン歴では今年は「2751年」だそうです。そんな長い歴史を持つカレン民族の新年会では、カレン料理も楽しむことができます。特に昨年の会では、めったに食べられない「珍品」が出されました。それは「ミャウッチーガー」といわれるカレン料理。この料理のメイン食材は、サルの腸の中に詰まっているもの。これに近い食文化としては、極北の地に住むカナダの先住民イヌイットが食べるカリブーの腸の中のもの、といったところでしょうか。ただ、カレン民族の場合は、イヌイットのようにこれを「生」で食べるのではなく、カレー風に調理します。サル以外では、ホエジカ(鹿の一種)のものを使った「ジーチーガー」やネズミの「チュエチーガー」があるそうです。
これらは、現地のカレン州でもなかなか食べられない珍味。一般の料理店にはありません。よって昨年の新年会でこの料理が振舞われた、というのは本当に珍しいことだったようで、さすがに今年は入手できなかった模様です。
今年は、そんな超珍味こそは食べられないようですが、この新年会はカレン民族の文化を知る良い機会となるでしょう。
日 時 | 2011年12月25日(日)12:00~17:00 |
会 場 | 三平ビル7-F(新宿区新宿3-22-12・新宿駅東口下車徒歩5分) ※場所はこちら |
主 催 | カレン新年会実行委員会 |
入場料 | 1000円 |
問合せ | 090-5758-3834、080-3121-3615 |
(主催者より)
いろいろなビルマ文化を一度に体験できる絶好の機会です。 交流会では、お店では味わえないビルマ家庭料理と少数民族の料理が食べられます。ぜひミャンマーに関心あるご友人や知人を誘い合わせの上ご参加ください。
今回の収益金は、ミャンマー北部シャン州タレー地震による被災者へ届けられます。
※公式HP告知はこちら
日 時 | 2011年7月24日(日)18:30~20:30 |
会 場 | 新宿区立戸塚地域センター(高田馬場駅から徒歩1分) (行き方) |
参加費 | 2500円 |
主 催 | NPO法人 日本ミャンマー・カルチャーセンター |
定 員 | 30名 |
問合せ | 03-3980-7152(教室) 090-6934-7154(携帯) |
3月11日の大震災後、各種イベントが自粛されていますが、在日ビルマ人社会も例外ではありません。予定されていた4月11日の第20回の東京ダヂャンは、主催者の判断で自粛し、延期となりました。
今後の開催に関しては、検討の結果、5月15日に決定しました。
現在、震災とその後の状況から一時帰国しているビルマ人は、本国でダヂャンを迎え、1ヶ月ほど滞在し、ちょうどこの時期に日本へ戻ってきます。そして、日本におけるイベント開催の状況も、自粛一辺倒ではなく、復興のための開催、といった空気に変わってきています。何よりも、在日ビルマ人自身が、この震災に対して、日本で暮らしている自分たちも何かしたい、という気持ちが強いのです。多くのビルマ人たちが、個々に寄付をしています。中には50万円寄付した高田馬場の輸入雑貨店経営者もいます。これほどの額でなくても、多くのビルマ人が心を痛め、行動しています。ある伝統舞踊団は、チャリティ公演の開催を模索しています。
今年のダヂャンは、こうした状況の中での開催となります。