今や、最も注目されている国のひとつと言えるビルマ。来年国交60周年を迎えるこの国を「知、衣、食、文化などをライブ感あふれるプログラムで紹介」するイベントが開催されます。
注目されているとはいえ、日本における一般的な認識としては、まだまだ未知の国。いぜんとして報道は、経済や政治に関するものばかり。そんなビルマの「本当の姿を知ろう」というのが、このイベントの趣旨のようです。
ビルマ文化の入門編として、またビルマ通にとっても見逃せないイベントと言っていいでしょう。というのも、今回、国民的スターである女性歌手のメースウィが来日し、日中の時間帯に会場のステージで数曲、夜のレセプションで数曲歌う予定があるのです。(※未確定情報ではありますが、日中のステージでは、12時ころという話が出演者から伝わっています。)
在日ビルマ人の舞踊家や演奏者が披露する祖国の素晴らしい伝統芸能、ビルマ料理店で味わえるビルマ、シャン、カチンなどの料理、有識者によるシンポジウムや写真展などなど。盛りだくさんの内容が予定されているミャンマー祭りで、ビルマ文化をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
4月13日に来日するアウンサンスーチー氏とビルマの家族(在日ビルマ人)との会合が催されます。日本人の参加も可能ですが、当日、日本語の通訳はつきません。
日 時 | 2013年4月13日(土)16:00~ |
会 場 | ベルサール渋谷ガーデン(「渋谷駅」西口徒歩10分、「神泉駅」南口徒歩6分)地図はこちら |
開 場 | 14:00~15:30の間に入場してください。 |
今年の東京ダヂャンは、4月7日という、例年にない早い時期に開催されます。
東京でのダヂャンは、本国ビルマでの開催時期に近い4月の第2日曜日以降に開催されます。しかし、今年は、4月13日にアウンサンスーチー氏が来日するため、第2週の週末は彼女を迎える会を催すべく、ダヂャンは第1日曜日に前倒し開催となることが2月に決まりました。
待望のアウンサンスーチー氏を1週間後に迎える今年の東京ダヂャンは、例年になく盛り上がることでしょう。
2010年は、ビルマ人歌手の来日公演ラッシュで、9回もの公演が行われました。しかし、2011年の東日本大震災は、在日ビルマ人社会にも影響を及ぼし、これ以降の公演は、わずか2回のみ。最後の開催は、2011年11月27日のシャン民族新年会における、シャン人歌手ハントゥンのミニライブで、結局2012年は1回も公演はありませんでした。
そんな状況を一気に打ち破る豪華スターたちの素敵な公演が、開催されます。
出演者は、男性歌手がゾーウィントゥッ、女性歌手がメースウィ、ヘーマーネーウィン、メーカラー、ミミウィンペー、演奏はEMPEROR。ビルマポップス界を代表する歌手とロックバンドというまさに涙ものの贅沢な組み合わせ。実のところこうしたスター歌手+人気バンドという形式の公演は、ビルマでは一般的なパターンなのですが、日本公演では、バンドをまるごと本国から招聘することが容易でないため、本場さながらの公演が長年実現できませんでした。かつて、それに一番近い形が、IC(アイロンクロス)日本公演※1)でしたが、複数の人気歌手と人気バンドが完璧な形で来日公演を行うのは、在日ビルマ人社会の歴史において、初めての快挙、と言っていいでしょう。
※1)レーピュー、アゲー、ミョーヂー、ワインワインなどの人気歌手が、ロックバンドのアイロンクロス(IC)の演奏で公演を行ったが、「アイロンクロス」はロックバンドであると同時に、複数の人気歌手を要する「音楽ユニット」でもあるため、IC公演というのは、そうしたユニットの来日公演、ということになる。
近年、若手歌手たちの台頭が著しいビルマ歌謡界ですが、長年にわたって、この世界を支えてきた実力者たちにはまだまだかないません。今回の公演は、まさに、ビルマポップスの神髄を堪能できる絶好の機会です。
日 時 | 2013年2月3日(日)17:00~21:00 |
会 場 | みらい座いけぶくろ(豊島公会堂) 東京都豊島区東池袋1丁目19-1(地図はこちら) |
出 演 | [歌手] メースウィ、ゾーウィントゥッ、ヘーマーネーウィン、メーカラー、ミミウィンペー [演奏] EMPEROR |
入場料 | 5000円 |
問合せ | 080-4290-3211、080-5450-4004 |
毎年1月から2月にかけて、在日ビルマ人社会では、シャン、カチン、カレン、チンなどの少数民族が各々の記念日を祝うイベントを催します。
中でも今年は、カチン州記念日が、本国から歌手や伝統舞踊団を大勢招聘して大規模に開催されます。
本国ビルマでは、民主化が急速に進んでいますが、その一方でヤカイン州での宗教紛争やカチン州での戦闘といった問題が深刻化しています。
カチン州においては、独立軍と政府軍との戦闘の激化によって、10万人もの人々が国内避難民、あるいは中国での難民としての生活を余儀なくされています。
今回、65回目を迎えるカチン州記念日は、国際的な支援の届きにくいIDP(国内避難民)のためのチャリティ公演という形を伴って開催されます。
来日するのは、カチン人の人気歌手たち。多民族国家ビルマでは、芸能界のスターたちにもいろいろな民族の人たちがいますが、特にカチン人は歌の世界で大活躍。今回は、エル・ルンワー、エル・サインズィー、レベッカウィンといった人気スターたちが、人気ロックバンドやモデル、そして20数名からなる伝統舞踊団とともに大挙来日します。
在日カチン人3団体による実行委員会(KCMJ)が主催する今回の公演は、カチン州の現状を知ると共に、カチン人の歌の世界を堪能できる絶好の機会です。
日 時 | 2013年1月6日(日)17:00~21:30 |
会 場 | みらい座いけぶくろ(豊島公会堂) 東京都豊島区東池袋1丁目19-1(地図はこちら) |
出 演 | [歌手] エル・ルンワー、エル・サインズィ、スーズィー、レベッカウィン、マランサインノー [演奏] ラワーム(Metalzone)、マグン [モデル] エム・サインルー [伝統舞踊] WNJ |
入場料 | 5000円 |
主 催 | KCMJ(Kachin Community Meeting in Japan) |
問合せ | 090-4130-6401、090-6111-6125、090-5199-4062、080-3250-0511など |