早いもので、東京ダヂャン(水祭り)も四半世紀にわたる開催となりました。そして今回は、一般社団法人の日本文化交流協会と在日ビルマ人のビルマ民主化同盟の共催で実行委員会が組織され、日本の企業の協力と千代田区の後援によって催されることになりました。
2011年の民主化以降、“最後のフロンティア”として注目されているビルマの変化の波は、在日ビルマ人社会における最大のイベントにも及び、従来、どこかしら「ひっそり感」のあったこのイベントも25回目にして大々的な開催となりました。たとえば日程も2日間となり、そうした大規模化に伴ってブースの出店料金もかなりスケールアップされたようです。
在日ビルマ人社会のイベントだった昨年までは、入場者の9割以上がビルマ人で、日本人はほんのわずかでしたが、今年、その様相に変化が見られることでしょう。以下の出店予定のブースは日本人の来場を想定してのラインナップとなっています。
【出展ブース(予定)】
●飲食ブース・・・ビルマ料理など
●企業ブース・・・ビルマ関連の企業など
●展示ブース・・・JICA、JETRO等の交流事業
●物販ブース・・・民芸品など
プログラムは、予定としては従来と大きな変化はないようです。
【4月2日(土)】 10:00 会場・ステージ開始 12:00 オープニングセレモニー 17:00 ステージ終了 18:00 閉場 | 【4月3日(日)】 10:00 開場 11:00 ステージ開始 17:00 閉場 |
また今年は、報道関係者にプレスリリース(下記のリンクを参照)が配信され、従来の「知る人ぞ知る」という形の開催から大きく変化しました。なおビルマ語のカタカナ表記は、一般的になっている名称自体がとても少なく「ダヂャン」もそのひとつと言っていいでしょう。ビルマ人が発する音声だけを頼りにカタカナ表記を試みることは、思いのほか容易ではありません。下記リンクの「テジャン」もそうした産物と思われます。名称修正の再検討をお願いしたところ、「ダジャン」となりました。
第25回 『東京テジャン祭り』 <TOKYO THINGYAN FESTIVAL> ~ミャンマー(ビルマ)のお正月・水かけ祭り~ 開催のお知らせ
今年の東京ダヂャンは、ひとつの大きな転機といっていいでしょう。25年間、途切れることなく続いてきた在日ビルマ人の伝統行事に新たな方向性が加えられ、今後も継続していってほしいものです。
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第69回シャン民族の日。日本での開催も、今年で23回目となりました。
昨年に引き続き今年も、ビルマの国民的スター歌手である故サイン・ティーサンの弟のサイ・アウンティーカムが来日。また、日本人シンガーソングライターのすわじゅんこさんが、ビルマ語の歌を披露。近年、ビルマ語の歌をレパートリーに加え、本場ビルマの水祭りや日本におけるビルマ関連のイベントに出演しているすわさんが、シャンの衣装を着て、サイ・アウンティーカムと共演しました。
今年も、シャン料理を食べながら、歌と踊りを堪能できる楽しい会となりました。