出口の見えない厳しい状況が続くミャンマー。2021年のクーデター後、市民は平和的に反対の意思を示しました。それに対して軍や警察は、無防備な市民に対して拷問・殺戮を繰り返し、多くの人々が犠牲となりました。
こうした状況が続く中で、こともあろうに軍は、やむなく武器を取った市民たちの抵抗を”テロ行為”と非難しました。そして罪なき市民を虐殺し続けて、ウクライナを侵略しているロシアの陰に隠れて、国際社会に背を向けています。
ミャンマーでは、軍への抵抗のために命を懸けてやむなく武器を取った市民たちがいる一方で、多くの一般市民たちは、こうした不条理に耐えて、日々の生活を送っています。そうした状況は、表面的には平穏であっても、人々の心にダメージを与えています。そしてそうした本国の状況は、在日ミャンマー人の心に大きな負荷となっています。
このような現状だからこそ、人々にとって仏教はより一層の心の支えとなっていると言えましょう。今年のカテインブエ(袈裟寄進祭)は、こうした中で開催され、200~300人ほどの大勢の人びとが集い、そして祈りました。
アウンサンスーチー氏を誕生日を祝う会は、2018年、2019年は高田馬場駅前の広場(平和の女神像)、コロナ禍の2020年は埼玉県のビルマ僧院「悟り寺」、クーデター後の2021年は国連大学前広場で開催されてきました。
今年の会場は、川崎市の中原平和公園。スーチー氏の77回目の誕生日を祝うと共に、村ごと焼尽かされたミャンマー中部の避難民の生活支援及び地域復興のためのチャリティーイベントとして開催されます。
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このイベントは、「ストゥディタ」という食事をふるまう形の会として行われます。協賛者となっているミャンマー料理店などから料理が提供されます。
日 時 | 2022年6月19日(日) 11:00~18:00 |
会 場 | 中原平和公園 〒211-0021 神奈川県川崎市中原区木月住吉町9−1 (東急東横線「元住吉」下車、徒歩5分) 地図はこちら |
協 賛 | Ba Ba Feel、 Mya Myint Myo(両店とも高田馬場駅のミャンマー料理店) |
コロナ禍以前の数年間、別々に2回開催されてきた東京のダジャン(新年の水祭り)は、2020年と2021年の2年間、コロナと本国のクーデターによって開催することができませんでした。
今年も、ミャンマー本国では、国民が心から楽しむ本当のダジャンは開催されていません。そうした中で、日本では、ミャンマーの平和を祈ることを趣旨とする「春のダジャン」が開催されました。
クーデター以降、ミャンマーでは「春」という言葉には、革命という特別な意味合いが込められるようになりました。そうした趣旨のもとで在日ミャンマー人が結集して今年の東京のダジャンは、1回に統一されて開催されました。
(主催者より)
ミャンマー春のお正月祭り(東京)
ミャンマーの平和を祈り、お正月を祝うイベントを日比谷公園で開催します。
ミャンマー伝統的舞踊、お正月ダジャンの歌、ミャンマー料理を楽しめる屋台村のほか、伝統スポーツチンロン(竹の蹴鞠)実演、絵の展示など盛りだくさん。
ミャンマーの平和を共に祈りましょう。どなたでも自由にご参加いただけます。ぜひ、お越しください!